2018年5月1日火曜日

iPhone Xが年内になくなってしまっても、僕は驚かない


10年という節目の端末。

昨年秋に発表されたiPhone X。1,000ドル(約12万円)を超えるiPhone史上最高のiPhone。このiPhone X、「もしかしたら年内で生産、販売終了するかもね」というがあちこちからあがっています。あくまでも噂ですが、本当に販売終了したとしても驚くことではありません。だって、「iPhone Xは、最初から1年限定として生まれた端末だった」と思うからです。

iPhone Xは、2007年に誕生した初代iPhoneから10年のアニバーサリー端末iPhone 10ではなく、iPhone Xという名前も特別な感じがします。発表の場で、ティム・クックCEOは「これから10年のテクノロジーを位置付ける端末」と発言していました。iPhone Xのセールス状況が芳しくないことはさておき、iPhone Xの役目は区切り付け。誕生からの10年を祝し、これからの10年を見据えるために必要な端末。Touch IDを捨ててFace IDへ、ほぼベゼルレスのOLEDディスプレイ、新しいジェスチャーコントロール、iPhone Xが盛りだくさんなのは、ユーザーに、これからの10年を期待してもらうためです。

だから、アナリストが「TSMC(iPhoneのAシリーズプロセッサの製造会社)にチップ在庫が余ってるのに、それをAppleはiPhone X用には購入しないらしい」とか、「iPhone X終了を見越してFaceIDの部品作ってるとこが生産下げてるらしい」とか、「今年のiPhoneは新モデル3つで、どれもFaceID対応だ」とか、なんちゃんらかんちゃらは、全部ひとまず置いておきましょう。アニバーサリー端末は、アニバーサリー端末らしくあるべき。つまり、限定的であるべきなのです。

繰り返します。iPhone Xの役目は、10年という節目をつけること、これからの10年に向けてワクワクさせること。なので、年内でなくなってしまっても、驚くことでも嘆くことでもないのです。むしろ、iPhone X発表の時に「1年限定です!」と言って欲しかったくらい。というわけで、心の準備はできてます。


Image: Sam Rutherford / Gizmodo US

Sam Rutherford - Gizmodo US[原文
(そうこ)



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